自己実現

会計事務所で働くことは考える必要が

今日も私のブログを見ていただいてありがとうございます。

今回は私が経験した会計事務所の現実を記事にしてみたいと思います。

スポンサーリンク

この記事の内容がすべての会計事務所に当てはまることではありません。

あくまで私が働いた会計事務所の話しです。

今回の記事は

会計の仕事を始めたいけど会計事務所ってどうなの

会計事務所の社員って給料いいの

どんな会計事務所なら働きやすいの

という方向けの記事です。

おすすめできない理由

まずおすすめできない理由をあげます。

給料が安い

所得税の確定申告の時の残業がハンパない

勉強する時間が取れない

という理由があげられます。

会計事務所で働くまでの道のり

私は卒業後、会計などの事務職とは全然畑違いの仕事をしていました。

しかし、将来を考えたときに、歳を取って、このままの仕事ができるのかと考えるようになり転職を決意。

その時に事務職の経理になりたいと思いました。

経理になりたいと思った理由は

新卒で入社すると多くの企業であると思うんですけど、簡単な簿記を学ぶことになると思います。

研修会みたいな感じで。

そこで学んだ簿記がすごく楽しいと思ってしまったんです。

それからでした。

自分で簿記を勉強して、簿記の資格を取りました。

すると、どんどん簿記や会計という分野にのめりこんでいきました。

本を書店で買っては読み、上場会社の決算内容を眺めてみたりそれは楽しい日々でした。

気付くと家じゅう本だらけ

クローゼットの中が本でいっぱいになっていました(笑)

しかし、いくら知識を増やしても、実際に経験をしていないと使い物になりません

なので、転職するのが大変でした。

会計事務所に入る前には契約社員として経理を始めることにしました。

面接に行っても、経験がないと無理だね~と言われて終わりです。

契約社員として働くしか選択肢がなかったんです。

でも、その契約社員のときにいろいろ学べたんです。

時間も定時に終われるので勉強もできましたし、大企業の子会社だったのでルールも決められて分かりやすかったし、初めて経験するには最高の会社でした。

しかし派遣切りがあり、その会社を辞めた私は、会計事務所で働くことになりました。

その会計事務所は個人事業主がやっている会計事務所で、税理士が一人で行っている事務所でした。

最初は会計事務所に入れたとすごくうれしかった思いがあります。

ようやく経理の仕事が正社員として始められると思い毎日が楽しかったです。

でも、その楽しい日々はすぐに終わりました。

責任感が強すぎると難しい

入社して3か月くらいですぐにクライアントを持ち、一人で回るようになりました。

全然経理の経験がない私がいきなり会社に行って内容を見るんですよ。

クライアントさんにも申し訳ない気分でした。

職場の上司から言われたことは「わからなくてもわかったふりをしてろ」「入社してもう10年くらいなるって言え」とか本当にすごいことばかりでした。

なので、クライアントさんはそれを信じて当たり前のように接してきます。

するとこちらは頭に???がいっぱいです。

事務所に戻ると先輩に聞いたり、本で調べたり必死でした。

そこで困ったのが、先輩と上司が言っていることが違うんです。

これには参りました。

そして、分からないので税務署に非通知設定にして電話確認すると、「なに税務署になんか聞いてんだ!」「自分で聞いたり、調べろ!」と言われる始末。

もうすべてが必死でした。

クライアントさんに迷惑をかけてはいけないと毎日死に物狂いでした。

気が付くと精神的に病んでいました。

そして精神が崩壊して辞めました。

病名は「ウツ」です。

自分には能力がなかったのだと思います。

だからその職場から逃げるしかなかった・・・。

退職後はしばらく仕事ができませんでした。

しかし、唯一の救いはまだ自分には働きたいという意思があったんです。

なので、仕事をしないで資格取得の勉強をして体調を整えていました。

会計事務所で得たモノ

もちろん会計事務所で得たモノもあります。

それは経験値です。

毎日必死で仕事をしていて、ある程度のクライアントさんを抱えていたので、普通に経理の仕事をしている人では経験できない仕事量をしていたのです。

なので、給料が安くても経験値を積みたいというのなら会計事務所は良いと思います。

今の会社では入社した時から周りの人とは違うレベルになっていました。

決算から法人税の申告、日々の処理もどれも当たり前のようにできたし、監査法人や税理士法人の言っていることが分かるようになっていました。

これには本当に驚きました

経験値については会計事務所に感謝しています。

給料

入社したときの給料は14万円です。

手取りではありません。

手取りにすると12万円になればいいかなと言った感じでした。

もちろん未経験で入社したので安くて当たり前です。

しかし、給料改定されても上がることは無く、ボーナスも5万円でした。

そりゃ当たり前です。

入社して1年くらいじゃ上がるはずもありません。

でも、クライアントはどんどん増えていきました。

飛び込みで営業をする日が月2回あるのですが、それでお客様を獲得しているのに、上司からも仕事を任されて一人で上司の代わりにクライアントさんのところに行けるようになっていても上がりません。

凄く厳しい世界でした。

残業残業の毎日

残業時間も月100時間なんて余裕で超えていました。

さらにクライアントさんから言われれば休みの日だって訪問していました。

とにかく仕事を覚えるのに一生懸命でした。

もちろん資格取得の勉強なんてする時間もありません。

ただ馬車馬のように働きました。

仕方がないです。

未経験で能力もなかったんだから。

でも、今の職場に転職すると会計事務所時代より仕事量が多いのに残業時間はかなり減りました。

会計事務所時代で残業がひどかったのは所得税の確定申告の前です。

次の日になることも多々ありました

もうテンションがおかしくなり、ロックやメタルの音楽をかけながら仕事していた思い出があります(笑)

残業の他にも、「顧問料が貰えないならボールペンの一本でも取ってこい!」という言葉や、上司のミスを部下のせいにする体質がありました。

具体的に言うと、上司が月々訪問の法人に毎月行っていました、私はその法人の社長の親がやっている不動産経営の顧問を年一回行っていました。

決算だったので、年一回の不動産経営の決算に行くと、源泉税や保険料の領収証がありません。

上司に聞くと、「あ、やばい、間違えてこっちの法人で計上した」という回答です。

え、と思い、とりあえず預かった他の領収証を処理して、数字がまとまったので報告に行きました。

すると、「税金の計上を間違えたらしいじゃないか!」と法人の社長から言われたのです。

こちらが何を言っても、聞いてくれません。

そりゃそうです。毎月行っている上司と、年に一回しか来ない私の言うことではどちらを信じるかは目に見えています。

それで、私の話しは聞いてくれず、所得税額の報告はできませんでした。

仕方がないので、上司に金額と納税時期を伝え、社長に伝えてもらいました。

その後どうなったかというと、法人の社長が会計事務所に直接来て、私を担当から外せと言ってきたのです。

理由はミスと、税額を報告もせずに勝手に申告したという理由です。

もちろん上司は見て見ぬふりです。

裏切られた気持ちでした。

会計事務所の仕事

会計事務所の仕事は主に税金に関することです。

会計事務所って実はビミョーな表現です。

税理士がやっている会計事務所なのか、公認会計士がやっている会計事務所なのか会計事務所と言われただけでは分かりません。

税理士事務所、公認会計士事務所って言ってくれると分かりやすいのですがね・・・

私が勤めていた会計事務所の税理士は相続税が得意でした。

税理士にはどの分野が得意なのかというのが結構あります

なので、私がいた会計事務所の税理士は法人税の確定申告書の中身は良く確認せずに、税理士名を書いて申告していました。

私たちの仕事は日々の仕訳と決算、申告です。

法人と個人とあります。

法人とは株式会社とか有限会社、医療法人とかいうヤツですね。

個人とは個人事業主と言って、例えば請負で仕事をしている人です。

最近で言うとYouTuberなんかも株式会社という組織になっていないと個人事業主です。

あとは会社の社長とかがいろいろなところから報酬をもらっていると確定申告が必要です。

法人の場合は決算期を言うのを定款で自由に決められます。

日本多いのは3月決算ですね。

個人の場合は12月決算と決まっています。

そして基本的は決算から2か月以内に申告となっています。

延長もできますが・・・基本的にはです。

個人の申告は2月16日から3月15日となっています。

この時期になるとテレビのCMとかで女優さんが「確定申告はお早めに」みたいなCMが良く流れますよね。

これが法人、個人の違いです。

さらに、お客様によっては毎月仕訳の処理をしてほしいお客様と年に1回、半年に1回仕訳の処理をしてほしいお客様など契約形態はいろいろあります。

訪問して仕事をする都度料金が発生しますので、月々だとお金的に厳しいお客様や、仕事量がそれほどないお客様は年1は半1になると思います。

年1のお客様をたくさん抱えていると、申告の時が大変です。

1年分の処理量をわずかな期間でやらなくてはいけません。

なので、税理士事務所によっては仕訳を切らずに合計額だけ出して申告をしてるというところもあるという噂です。

これが私が勤めた会計事務所の実態です。

世の中のすべての会計事務所がコレと同じではないと思いますが、参考になればと思います。

外見が派手な事務所や税理士がやっている事務所は要注意ですね(笑)

もう一度働くのなら

もし、もう一度会計事務所で働くのなら、大きな事務所に行きますね。

税理士法人とかで、税理士が何名かいて、法人化されているところは最低条件ですね。

それと、税理士事務所とか、会計士事務所とかしっかり税理士なのか、会計士なのかもわかるようにしているところ。

あとは、大手監査法人のグループ会社の会計事務所とかですね。

個人でやっている事務所には絶対いかないですね。

今の会社では大手監査法人のグループ会社の税理士法人が来てくれていますが、しっかりしていて、任せられます。

こういう事務所だったら働いてもいいなと思います。

さらに、行きたい会計事務所があったら見に行きましょう。

月末は夜何時までやっているのか?

確定申告時期は何時までやっているのか?

所長はどんな車に乗っているのか?乗っている車で大体派手好きかがわかりますよ。

 

最後に経理をやってみたいとか、会計をやってみたいと思っているかたもたくさんいると思います。

私も未経験で今の会社では管理職さらには子会社の役員にまでなることが出来ました。

未経験でも絶対できます。

あとは自分のやる気次第です。

是非、やりたい仕事をやって楽しい人生を送ってください。

今回もありがとうございました。